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0,1,2歳におすすめ!絵を使ってできる視覚学習4選

2025-07-23 11:59:16
2025-07-23 12:03:39
目次

生まれてから3歳までの期間は、脳が著しく発達する「黄金期」と呼ばれています。特に、目で見たものを理解し、情報を処理する「視覚」は、この時期の子どもの世界を広げるための大切な入り口です。

まだ言葉でうまくコミュニケーションがとれない0歳、1歳、2歳の子どもたちにとって、「見ること」は学ぶための最も重要な手段の一つ。「視覚学習」と聞くと難しく感じるかもしれませんが、特別な教材は必要ありません。

絵本や身の回りにあるポスター、時には手描きの簡単なイラスト一枚で、子どもの「見る力」を楽しく育むことができます。この記事では、今日からすぐに始められる、絵を使った簡単な視覚学習のアイデアを4つご紹介します。

親子のふれあいを楽しみながら、子どもの知的好奇心の土台を築いていきましょう。

色彩感覚を養う「いろあてゲーム」

1歳を過ぎると、子どもは様々な色に興味を示し始めます。色の名前を覚えるには、カラフルな絵を使った「いろあてゲーム」がぴったりです。

例えば、赤い風船と青い車の絵を見せて、「あかいのはどっちかな?」と尋ねてみましょう。初めは分からなくても、「こっちが、あかだよ」と優しく指差して教えてあげることを繰り返します。身の回りにあるおもちゃや服を指差し、「このボールと、〇〇ちゃんのズボンは同じ『あか』だね」と、絵と実物を結びつけてあげるのも効果的です。

色の名前を歌にのせてみたり、「あかいもの、あつまれ!」と言いながら一緒に赤いものを探したりするのも楽しい活動です。遊びを通して色に親しむことで、子どもの色彩感覚や識別能力が自然と養われていきます。

物の名前を覚える「絵カード遊び」

0歳後半から楽しめる、視覚学習の第一歩です。果物や動物、乗り物など、身近なものの絵が描かれたカードを使います。

まずは、カードを1枚ずつ見せながら、「これは、りんご」「わんわんだね」と、はっきりした声で名前を教えてあげましょう。

このとき、単に名前を言うだけでなく、「甘くておいしい、りんごだね」というように、絵に関する情報を少し付け加えると、言葉とイメージがより強く結びつきます。

慣れてきたら、2枚のカードを並べて「りんごは、どっちかな?」と問いかけ、子どもに指差しで選んでもらう遊びに発展させましょう。

正解したらたくさん褒めてあげることで、子どもの記憶力と学ぶ意欲を引き出します。市販のカードがなくても、雑誌の切り抜きや手描きの絵で十分に楽しめます。

図形に親しむ「かたちあわせ」

1歳半頃になると、物の形を認識する力が高まります。型はめパズルはもちろん、手軽にできる視覚学習として「かたちあわせ」遊びがおすすめです。

紙に丸、三角、四角などの簡単な形を描き、それと同じ形の積み木やブロックを「同じおうちに入れてあげようね」と誘いながら、絵の上に置く遊びです。最初は親が手本を見せ、「まるさんのおうちは、ここだね」と声をかけながら一緒にやってみましょう。

この遊びは、形を認識する力だけでなく、目と手を連動させて動かす「協応動作」の良い練習にもなります。段ボールで簡単な型抜きを手作りしたり、お菓子の空き箱を使ったりと、身近なもので工夫できるのも魅力です。

図形に親しむ経験は、将来の算数的な思考の基礎にもつながっていきます。

観察力を育む「絵探しあそび」

1歳頃から楽しめる「絵探し」は、子どもの観察力と集中力をぐんぐん伸ばす遊びです。たくさんの動物や乗り物が描かれた絵本やポスターを用意し、「わんわんは、どーこだ?」と子どもに問いかけ、指差しで探してもらいます。

子どもが好きなキャラクターや食べ物から始めると、興味を持って取り組みやすいでしょう。見つけられたら「いたー!ここにかくれていたね!」と、親も一緒になって喜びを分かち合うことが大切です。

慣れてきたら、「赤いお花はどこかな?」「しましま模様のねこさんはいるかな?」といったように、色や模様などの条件を加えて難易度を上げていくこともできます。

複雑な絵の中から特定のものを探し出す経験は、情報を取捨選択する力(弁別能力)を育むのに役立ちます。

まとめ

高価な教材を買い揃えなくても、絵本一冊、チラシ一枚、そして親子の楽しい会話があれば、そこが最高の学びの場になります。大切なのは、正解を強制したり、他の子と比べたりしないこと。子どもの興味や発達のペースに合わせて、遊びとして楽しむ姿勢が何よりも重要です。

子どもが指を差したもの、見つけたものに共感し、「すごいね!」「見つけられたね!」と一緒に喜ぶ経験は、子どもの自己肯定感を育みます。楽しみながら「見る力」を養うことは、やがて文字や数字への興味へとつながり、学ぶことすべての土台となります。ぜひ今日から、お子様とのふれあいの中に、絵を使った視覚学習を取り入れてみてください。

この記事を書いた人

mayatara